【インドで近所に引っ越し】インドに戻る。いろんな事情がわかる。

8/16 深夜。ANA便にてデリーに戻ってくる。

大家退去リクエスト日の八月末まであと2週間。

期待していた英語の先生宅も暗雲がたちこめてきた。

でも、しかたない。これからは動くのだ。


さて、実は旧大家ファミリーは、私には退去してほしい、ということも、なんで退去せなあかんのか、まったく理由を言わなかったし、外で会ってもいたって普通で、本当に私は退去しなくちゃいけないのかがわからなくなるほどだった。

だけど、

近所のアイロン屋さんや、セクターの門番さん、近所の家のサーバントさんやらが、私に会うたびに

「君は引っ越すのかい?」

「どこに行くの?外か?(セクター外のこと)」


と聞いてくるようになってびっくりした。
そのたびに、うーん、わからない、と知らないふりをしてたけれど。。。
どうやら本人よりも周りの人が事情を知っているようなので、
ある日から、新宅は決まってないが、英語の先生宅に住めるイメージを信じて
「うん、近くにshiftするよ」
というようにした。

英語の先生宅の大家さんに会いに行きたかったのだけど
先人はまだ住んでいる上に、彼女が大事に育てていたワンコのうち一匹が
急逝したため、連絡を控えることに。ここがキャンセルにならないと、不動産屋に
相談にいけず、もどかしいが仕方がない。ここは待つのみ。



8/22

イレギュラーで英語のレッスンを火曜日にしてもらえた。
おかげで、新大家さん候補の女性と会うことができ、この数日で先人に退去するかどうかの最終確認をするから待っていてほしいと言われて承諾する。

夕方。
はすむかいのおばあさんが、私を呼んだ。
そこには現大家のマダムも来ていた。

おばあさんが隣の家を指さし、「あそこが空いたから あなたたち隣に引っ越したらいいのに」という。おばあさんも知ってるんだな。


「あそこはちょっと狭いのでダメですね。ところで(、と現大家のマダムのほうを向き)
なんで私たち立ち退かなきゃいけないのですか?」

と、ストレートに気持ちを聞いてみた。


すると、
ディワリの時にUKからお兄さん家族が帰ってくるの。その時に部屋が足りないから
あなたたちのフロアーも必要だと。たった9日間のことなんだけれどね。



・・・・・・私たちは 10日間にも満たない予定のために、6年間住んできた家を立ち退くことになったのか・・・・・・・・




UKのお兄さんは毎年ディワリの季節に帰ってきていて、挨拶もしている。
私たちがいることを知っている上で、それでもここを使いたいと言ったのね。
お兄さんがこの家の家主であることを、私たちは知っている。
インドでの家族のつながり、兄弟の強さもなんとなく聞いている。

淡々と話してくれたマダムの言葉を、ぽかーんとしたコンコロモチで聞き、その場を離れた。


この家とこの家族からは離れたほうがきっとシアワセになると、確信した。